彼。
第2章

わたし

「あっ、はじめちゃん家着いた。」




はやいな…













いつも思う。







わたしの家のほうが駅からちかい




だから




もっと家が駅から遠ければいいのにって…











ぽん……








「そんな顔するな」





「えっ?へんな顔してた?」










「んっ、まぁな」










「えーはじめちゃん、ひどい」









「うそうそ。じゃあ、また明日な」










「うん、明日……はじめちゃん、すきだよ。」










「んっ。」








ぽんぽん

いつも別れるときは…






すきとか自分の感情をあらわす言葉を言う。








そしたらはじめちゃんは






俺もすきとは言わないけど頭を撫でてくれる。






でも、その行為がすごく













しあわせ。




「じゃあな」




「ばいばい」




………


つかれた。

わたしは部屋に入るとすぐに布団にダイブした。



はじめちゃんはもっと






わたしと一緒に居たいとかおもわないのかな?





わたしは、すごく思うな。
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