愛のカタチ
『で、何を買うつもりなの?』
お店に向かいながら佑実が聞いてきた。
「キーケースにするつもり。」
俊也くんが1番よく食い付いていたのがキーケースだったから。お値段もそこそこだったし。
『へぇ〜良いんじゃない?』
そして目当てのお店についてキーケースを取る。黒か茶色かどっちにしよう…
「ねぇ、佑『自分で選びなさーい。』
佑実はお店の中を回りながら言う。
どうしよう…俊也くんの持ち物は全体的に黒いのが多い。でもあたしは茶色い系の物も俊也くんに似合うと思うんだよね〜。
ずっと悩んでいると佑実が
『あと、3分以内に決めないとあたし帰るから。』
何て言うからあたしは結局茶色のキーケースを買った。
喜んでくれるといいな。