愛のカタチ


『今更怖いなんてあんた何歳よ?中学生じゃあるまいし。』


ですよねー。そんぐらいあたしだって分かってるわよ。

わざわざ声に出さなくてもあたしの考えてることは全部分かってるこの女───…もとい、あたしの親友である平山佑実。


綺麗な黒髪を靡かせ、その抜群のスタイルでスーツを華麗に着こなしている。そして右手には今のあたしには眩しいほど輝く指輪。



───…そう、佑実には彼氏がいる。まぁあの容姿だったら当たり前だと思うけど。けどその彼氏があたしにとっては少し厄介だったり。



…………だって、彼とすっごい仲良しなんだもの。だから、あたしが彼と知り合うことが出来たんだけど……



あたしが佑実とその彼氏さんから彼を紹介されてから、仲良くなるにはさほど時間はかからなくて。


あたしと彼が仲良くなってから休日はよく4人で遊ぶようになった。


いつしか、あたしは彼に惹かれてることに気付いたんだけど、気付くのが遅すぎた。







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