愛のカタチ
それからオフィスに戻っても、俊也くんと話すことはなかった。
て言うより、目さえ合わせてもらえなかった。
本当はオフィス内で泣いてしまいそうだったけど、ここで泣いたら女が廃ると我慢した。
その代わり、と言っては何だけど、滝沢くんとは今までで1番良く話した。
目が合った時、滝沢くんにウインクされた時笑って返した。内心苦笑いだったんだけど。
結局、帰りも俊也くんは先に帰ってしまっていた後で一言も話せなかった。
あたしはトボトボと1人で帰り、スーツを着たままベッドへダイブ。
正直、冗談が過ぎるわ。今まで無視されたことなんて一度もなかったのに。
いけない、思い出したら涙が出てきちゃった。
あたしはシャワーを浴び、そのまま深い眠りについた。
誕生日会は、明日。