愛のカタチ
「終わった〜!」
時間を見ると定時まであと10分だった。ギリギリだったけど終わって良かったわぁ…
あたしが伸びをしていると
『お疲れ〜♪ぁ、紀衣〜、紀衣って週末何か予定ある?』
先輩のミサ先輩に話し掛けられた。
「週末ですか?週末は…ありますね。」
『あ〜、さてはデート?』
「あたし、彼氏いませんよ?」
『え!?…ぁ、そうなの。じゃぁ尚更週末行きましょうよ♪』
「どこにですか?」
『合コン♪』
ミサ先輩…確か合コン行きまくってるって噂聞いたことあったかも。本当だったのね。て言うか、あたしを彼氏がいるのかも分からず呼んだのか…
『可愛い子連れてきてって頼まれたのよ、お願い♪』
「あたし、可愛くありませんよ。」
だからお願い、諦めて。あたしには週末は二日酔いという予定があるんだから。いつもみたいに4人で出かけるかもしれないし。
『何言ってるの!?紀衣はすごく可愛いわよ。ね、だから行きましょう?』
これじゃぁらちがあかないわね…
「ミサ先輩、今度埋め合わせはするんで今回はすみません。じゃぁ、上がらせてもらいます。お疲れ様でした。」
席を立ったあたしにミサ先輩は
『本当!?今度絶対よ〜♪お疲れ〜♪』
って言ってきた。マズイな…まぁ直に忘れるでしょ。ミサ先輩忘れやすいし。
あたしは特に何も考えず、会社を出た。
そこにはもう3人が集まってた。