愛のカタチ
その時にはもう、仲良くなりすぎてしまっていたから。彼があたしを友人として信頼してくれてることに気付いてから、あたしはこの想いを心に封印した。決して表には出ないように、鍵をかけた。





『……紀衣(キイ)はこのままでいいの?』



「このままで、じゃなくてこのままがいいの。」



あ、自己紹介がまだだった。名前は上矢紀衣。24歳。もちろん独身でもちろん独り身。超平凡と代名詞がつくであろう顔と155しかないこの身長がコンプレックスな現在社会人2年生。


ちなみに佑実と同期で入社。


『本当、素直じゃないわね〜』



そんなこと言われたって、無理なのは無理。今更告白するなんて、そんな勇気あたしにはない。



『おぉ〜いたいた。何話してんの?』





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