Monsoon Town
その質問に、藤堂は目を丸くした。

「あいつの秘書、だけど?」

(何を聞いているんだろう、この子は)

藤堂はそんなことを思った。

「何て言うか、主人と秘書以上の信頼を感じるんです。

陣内さんと藤堂さんのやりとりを見てると、そんな風に見えるって言うか…」

ひまわりは言った。

藤堂はフッと笑うと、
「ひまわりは鋭いな」
と、言った。

「鋭い?

わたしがですか?」

大きな目をパチパチさせると、ひまわりが聞き返した。

「トゲなんてないし、うーん…」

ひまわりは呟くと考え込んでしまった。
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