Monsoon Town
「えっ?」

2段目のホットケーキにナイフを入れていたひまわりが聞き返した。

「どっかの誰かはホットケーキは朝ご飯じゃなくて、3時のおやつだと言っているがひまわりはどう思うんだ?」

藤堂の質問に、陣内はいろいろな意味で胸焼けを覚えた。

ひまわりは考えるように視線を宙に泳がせた後、
「美味しかったらいいんじゃないですか?」
と、答えた。

「…何がいいんだ」

頭が痛いと言うようにこめかみを押さえた陣内に、
「わかってくれるのはひまわりちゃんだけだ」

藤堂が勝ち誇ったように笑った。

「アホか…」

それに対して、陣内はあきれたと言うように呟いた。
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