Monsoon Town
「それで、朝まで一緒にいてくれたんです。
藤堂さんに変な誤解をさせちゃってすみません」
小さな躰をさらに小さくして、ひまわりは謝った。
藤堂はフッと笑うと、
「そうか、伝えてくれてありがとう」
と、言った。
「ホットケーキ、ごちそうさまでした」
「ん、ありがとう」
藤堂は空っぽになったひまわりの皿に手を伸ばすと、一緒に重ねた。
「うっぷ、気持ち悪い…」
会社に向かう車の中で陣内が呟いた。
「珍しいな、陣内が車酔いだなんて」
「ホットケーキのせいだ」
怒ったように言い返した陣内に、藤堂は笑いをかみ殺すのだった。
藤堂さんに変な誤解をさせちゃってすみません」
小さな躰をさらに小さくして、ひまわりは謝った。
藤堂はフッと笑うと、
「そうか、伝えてくれてありがとう」
と、言った。
「ホットケーキ、ごちそうさまでした」
「ん、ありがとう」
藤堂は空っぽになったひまわりの皿に手を伸ばすと、一緒に重ねた。
「うっぷ、気持ち悪い…」
会社に向かう車の中で陣内が呟いた。
「珍しいな、陣内が車酔いだなんて」
「ホットケーキのせいだ」
怒ったように言い返した陣内に、藤堂は笑いをかみ殺すのだった。