Monsoon Town
ご飯、みそ汁、ハムエッグ、ほうれん草のおひたし、たくあん。

テーブルのうえに並べられていたのは、和食の朝ご飯だった。

「これ、全部ひまわりが作ったのか?」

そう聞いた陣内に、
「冷蔵庫の中にあった材料だけで、簡単に」

ひまわりが答えた。

陣内はみそ汁をすすった。

「美味い…」

そう呟いた陣内に、
「本当ですか!?」

ひまわりが聞いてきた。

「ああ、もしかしたら藤堂が作る飯よりも美味いかも知れない」

「俺の飯がマズいとでも言いたいのか?」

「そうは言ってない」

ひまわりは2人のやりとりを見ながら、
「よかったー、陣内さんのお口にあって」

両手をあわせて喜んでいた。
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