結婚恋愛
無表情に、運転手の大石が彬を見下ろしている
幼い頃から彬の送迎を担当している、大石 宗助
そのため、彬が社長になってからも坊っちゃんと呼び続けている
「た、助かった・・・」
離れる彬に、美世は心の底から安堵する
「残念・・・、食べ損ねた」
「助かりました、大石さん・・・」
疲れた顔で、美世は車から降りる
「まだまだですよ、麻生さん。坊っちゃんに付き合うとなると、まだまだこれからが大変ですから」