結婚恋愛


「貴女たちのは、社長と違って素直な好意なのでしょう?・・・・・・ありがとう」


美世が秘書たちに笑いかけるのと同時に、美世の肩に手が回される


「美世ちゃん?」

「なんでしょう、社長」

「別人みたいだね」


肩に回された手を払って、美世は背後の彬をゆっくりと振り返る


「お陰様で、これ以上ない恥ずかしさを実感しています」

「綺麗なのに」


楽しげに笑う彬に、美世はここまでのことを静かに思い出す


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