結婚恋愛


寝ぼけた声で、電話に出る


『俺だよ』

「・・・社長ですか?今何時だと・・・」

『頼みがあるんだけど』

「頼み・・・ですか?」


起き上がり、部屋の明かりをつける

外は真っ暗


『加藤くんが、ホテルの予約を間違えちゃってね。出張の間、泊まるホテルがないんだよ』


加藤と言えば、美世の後輩

日頃、落ち着きのない子ではあるが、仕事は丁寧で真面目なので、今回の出張同行を任せた


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