結婚恋愛


熱のこもる目に見つめられて、美世は固まる


「この髪をほどいて、この色気のないスーツを脱がせて・・・」

「社長・・・ッ」


髪を留めていたピンを、彬が手早く外す


「鉄の女ではない、麻生 美世を抱きたいと思うのは、俺だけ?」


妖しく微笑む彬は、美世から取ったピンを自身のポケットにしまい込んだ


「お返しください、社長」

「俺は、髪を下ろした美世ちゃんの方が好きなんだよ」

「社長の好みは関係ありません」


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