結婚恋愛


手を差し出すが、彬はピンを返そうとはしない


「着きました、坊っちゃん」

「だってさ、美世ちゃん」


楽しそうに笑うと、彬は車を素早く降りた






20時30分

彬は21時前に仕事を終えた


「つまらないな」

「ピンは1つではありません」


会社に戻った美世は、同僚からピンを借りて、下ろした髪を再び結い上げた

それを見た彬は、目に見えて明らかに、不機嫌になった


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