結婚恋愛


それに構わず、美世は仕事を片づけていた


「社長、お約束があるのでは?車を回します」

「大丈夫だよ」

「しかし・・・、21時まであと30分ですが」


時計を見て、美世は時間を告げる


「会う人は、目の前にいるから」

「目の前・・・・・・私、でしょうか?」


迷いながら尋ねると、彬が笑顔でうなずく


「あ、ちょっと違うな。秘書の美世ちゃんじゃなくて、ただの美世ちゃんね」

「それは、何のために・・・?」


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