結婚恋愛
麻生 美世
彼女の1日は、上司を起こすことから始まる
「おはようございます、社長。今が何時か、分かっていますか?」
『あ~・・・、8時?』
はっきりとした声に返ってきたのは、寝ぼけた声
「残念ながら、9時です。起きてください。今日は朝から、会議があるとお伝えしていたはずです」
『起きてる。起きてるよ・・・』
言葉とは裏腹に、声は寝ぼけたまま
「お迎えにあがります。自宅・・・なわけないですね」