結婚恋愛


美世はため息をついて、その場を去ろうとする


「美世ちゃん?」


去ろうとする美世の手を、彬が掴む


「機嫌悪い?」

「機嫌悪くはないです。社長はどうぞ、お好きに」


再び去ろうとすると、掴まれた手を力強く引っ張られた


「痛・・・ッ!」

「機嫌悪い理由を聞こうか?」


壁に押し付けられて、美世の顔に軽い苦痛の色が浮かぶ


「理由って・・・そんなのありません」


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