結婚恋愛


「美世ちゃん?」


考え込む美世を、彬が心配そうに呼ぶ


「あ・・・すみません。あの、私・・・」

「帰るの?」

「もう少し、一緒にいます・・・」


いつの間にか、胸のムカムカも治っていた


(食べ過ぎ・・・じゃなかったの、かな・・・)


胃薬を飲む必要はなくなった

美世は微笑む彬を見て、目を伏せた




観光を終え、ホテルに戻った頃には、美世はかなり疲れていた

秘書の仕事を終えた時でも、ここまで疲れたりしない


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