結婚恋愛


美世のペースに合わせるように、彬は優しくキスを与え続ける


「しゃちょ・・・」

「こういう時は、名前で呼んでほしいな・・・」


額にかかる美世の前髪を指でかき上げて、彬は微笑む


「ごめ、なさい・・・ッ」


熱のこもる声で謝りながら、美世は荒く息を吐く


「今はいいよ。その内、慣れてくるから」


ゆっくりと、彬が美世を包み込む

優しく、温かく

まるで、大切なものを傷つけないように守るように・・・


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