結婚恋愛


「・・・クスッ」


目を細めて、彬は楽しげに笑った




シャワーを浴びながら、美世は小さな声で唸る


(最悪だわ・・・これじゃ、他の女の人と変わらないじゃない・・・)


秘書失格だ、と美世は落ち込んでしまう


(でも、きっと社長は〝秘書の私〟を抱いたのではなく、〝ただの私〟を抱いたと言うんでしょうね・・・)


彬の言いたいことは分かる

少なくとも、昨夜美世は秘書ではなかった


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