結婚恋愛
けれど、それを認めたくはないのだ
それを認めたら、自分は他の女性たちと同じよう場所に立ってしまうようで・・・
彬と向かい合うとき、美世は〝秘書の自分〟を間に置かなければいけないような気がしていた
自分はきっと、彬の周りにいる女性たちのように、彬に溺れたくはないのだ
(・・・結婚しているのだから、悪い訳じゃないのよ。でも・・・)
彬に恋したくはない
面倒な女になりたくはない
(私は秘書だもの・・・)
自分に言い聞かせて、美世はシャワーを止めた