結婚恋愛
鉄の女と嘘つき男
鏡の前で、髪をしっかりと結い上げる
携帯を開き、時間を確認すると、カバンを持って美世は部屋を出た
「・・・・・・社長?珍しいですね、起きてらっしゃるんですか?」
電話をかけると、いつもなら寝ぼけた声が聞こえるのに、今日の声ははっきりしている
「話ですか?別に構いませんが・・・。では、会社で」
電話を切って、美世は駅まで急いだ
「おはよう」
「おはようございます。社長は既に出社してます。珍しく」