結婚恋愛
「つ、冷たッ!」
予想通り、彬は飛び起きた
美世は水の入っていたペットボトルの蓋を閉めて、寝室から出ていく
「美世ちゃん、水かけるのやめようよ・・・」
「社長が素直に起きてくださるのであれば、すぐにでもやめます」
寝室から出てきた彬が、濡れた髪をかきあげて、美世に恨めしい言葉を放つ
「低血圧なんだよ・・・」
「それでも起きるのが、社会人というものです。着替えてください」
彬は未だ、スーツどころかシャツさえ着ていない