結婚恋愛


寂しいと思うのは、そのせいだろう

自分に言い聞かせて、美世は着替えるために自分の部屋へ向かった






ホテルの一室で、彬はバスルームから聞こえてくるシャワーの音を聞いていた


「・・・・・・・・・・・・・・・」


ソファーに背を預け、天井を見上げる


「彬~、次どうぞ」


甘ったるい声と共に、声と同じくらいに甘ったるい香りが、室内を満たした


「彬?シャワー浴びないの?私は、それでも構わないけど」


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