結婚恋愛


出来上がった朝食を、向かい合って食べる


「昨日は、泊まってくるのでは・・・?」


気まずい空気の中、何か話を探しながら、美世は真っ先に浮かんだ疑問を口にした


「いろいろあって、ね」


彬は曖昧に答えて、美世から視線を外す


「そう、ですか・・・」


再び気まずい空気に戻り、美世と彬は、お互い何を話すでもなく、朝食を食べ終えた




スーツに着替えながら、美世は鏡に映る自分を見てみる

いつものように、きっちり結われた髪


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