結婚恋愛
そして、動揺していた心を落ち着けて、彬を見据える
「社長、私は社長と結婚しません」
美世の真剣な声に、覆い被さっていた彬は体を起こす
「何を理由に?好きだ、って言ってるのに」
髪が乱れていないか確認して、美世はソファーに座り直して彬と向き合う
「それは本心ではないでしょう?私は、社長に嫌われてはいないと思っていますが、結婚したいと思われるほど、好かれているとも思っていません」
「ふぅん・・・」