結婚恋愛


「あ、あの・・・」

「黙って・・・」


低く真面目な声で言われて、美世は思わず言われた通り黙ってしまった


「ん・・・ッ」


まだ濡れた髪が、美世の肌に触れる

同じシャンプーの香りが、鼻腔をくすぐる


「抱いてもいい・・・?」

「そんな、こと・・・ッ」


わざわざ聞かないでほしい

真っ赤になる美世を見つめて、彬が楽しげに微笑んでいる


「可愛い・・・」


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