結婚恋愛
触れる女と抱きしめる男


「何・・・この、甘い匂い・・・」


薄暗い寝室に満ちる甘い香りに、美世が眉間にシワを寄せながら目を覚ます


「甘過ぎ・・・」


シーツを引っ張って、美世はベッドの上を手探り


「何・・・?・・・チョコレート?」


溶けかかったチョコレートを見つけて、美世はため息をつく

シーツにはついていなかったが、触れた美世の手には溶けかかったチョコレートがついてしまった


「これのせいで部屋が匂ってたのね・・・」


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