結婚恋愛


「つ、疲れた・・・」


諦めた美世は、その場に座り込む


「・・・美世・・・・・・」


寝言で名前を呼ばれて、美世は苦笑する

綺麗な彬の顔に触れてみると、暖かい


「私、好きなのかしら・・・?」


安らかに眠る彬の寝顔を見て、美世は小さく呟いた






いい香りがする

ゆらゆらと揺れる寝起きの頭を起こして、彬は目を見開く


「ふぁ・・・」


大きくあくびをすると、隣に感じる人の気配


「ん・・・?・・・・・・あれ、なんで美世ちゃん?」


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