結婚恋愛


「お昼ですか?」

「そんなところよ。行ってくるわ」


美世は加藤に後を頼み、秘書課を後にした






高校時代に、あまり良い思い出はない

3年間のほとんどを勉学に費やし、〝青春〟というものが似合わない高校時代であった

それを後悔することはないが、汚点があると美世自身は思っている

その〝汚点〟が、よもや目の前に現れるとは・・・


「久しぶりだな、美世」


カフェの店内で、松崎 透が目の前にいる

それだけで、美世はため息が出てしまう


< 439 / 706 >

この作品をシェア

pagetop