結婚恋愛
「お昼ですか?」
「そんなところよ。行ってくるわ」
美世は加藤に後を頼み、秘書課を後にした
高校時代に、あまり良い思い出はない
3年間のほとんどを勉学に費やし、〝青春〟というものが似合わない高校時代であった
それを後悔することはないが、汚点があると美世自身は思っている
その〝汚点〟が、よもや目の前に現れるとは・・・
「久しぶりだな、美世」
カフェの店内で、松崎 透が目の前にいる
それだけで、美世はため息が出てしまう