結婚恋愛


コーヒーに口をつけ、美世は時計を見る


「用がないみたいだし、私は帰るわ」

「もう一度、付き合ってみないか?」


透の予想もしなかった言葉に、美世は一瞬戸惑った

しかし、すぐに落ち着きを取り戻す


「お断りよ。あの時みたいに天秤にかけられるなんて、二度と嫌。それに・・・」

「それに?」

「私、結婚したの。さよなら、二度と顔を見せないで」


冷たく拒絶して、美世はカフェを後にした


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