結婚恋愛


わがままと言えば、わがままかもしれない


────パシャ・・・ッ


お湯を顔にかけて、美世は自分の中のどんよりとした気持ちを追い払った


「頑張れ、私」


気合いを入れて、美世は浴槽から上がった




リビングに広がる、微かなアルコールの香り

見れば、彬が1人ウィスキーを飲んでいた


「社長・・・?」


躊躇いながらも、美世が声をかけてみる


「ん~?」


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