結婚恋愛
美世が慌てて、秘書課に向かって歩き出す
秘書課の前に集まる、女子社員たちを押し退けて、美世は社長室に飛び込む
「この女子社員が、君にセクハラをされたと言っていますが、身に覚えはありますか、社長?」
「川東常務・・・」
社長室にいたのは、彬と川東常務、そして女子社員
「麻生くん、君は席を外したまえ」
「・・・私は社長秘書です。常務のお言葉に従うことはできません」
はっきり答えた美世は、席に座る彬へ視線を向けた