結婚恋愛
疲れた顔をしてはいるが、川東の言葉に押されているようには見えない
川東常務へと視線を移し、美世は姿勢を正す
「セクハラされたと言うのは、貴女ですが?」
「・・・はい」
「本当に?」
美世が疑いの視線を向けると、常務が2人の間に立つ
「どういう意味だね?」
「失礼ですが、彼女と社長に接点は無いと思いますが?」
「何故、そう思うのかね?」
「私は社長の仕事から女性関係まで把握しています。その私がはっきり申し上げます。社長は彼女にセクハラをしていない」