結婚恋愛


「いいわ・・・透。あんたの相手は私がする」


名刺をビリビリ破り捨て、美世は覚悟を決めて化粧室を出た




「遅かったな」

「女は時間がかかるのよ。ねぇ、以前うちの女子社員と会ってたわよね?彼女?」


ガラス張りの廊下、見下ろした地上に見えたのは、透とうちの社員

美世は高鳴る鼓動を抑えながら、慎重に話を進める


「彼女?そんなのいないって。お前のとこの女子社員に、俺、知り合いなんていないしな」


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