結婚恋愛
そのコーヒーを、佐野が呆れながら受け取る
「その彼氏の名前、分かる?」
「いや、名前は聞いてないです。あ、でも写メなら見せてもらいましたよ」
「今ある?」
首を振る加藤に、美世は肩を落とす
「送ってもらいましょうか?」
「えぇ、お願い」
すぐさま、加藤が携帯を取り出しメールを打つ
「あ、来ました。この人です。結構、カッコいいですよね」
加藤の携帯を借り、美世は確信を得る
(間違いないわね。この写メの男は透だわ)