結婚恋愛


「好きだったわけじゃないから、四股かけられて傷つきはしませんでしたよ。私が嫌いになった理由は、別れの時ですね」

「別れたくないって?」


麗香の言葉に、美世は苦笑する


「卒業式が近かったのだけど、社長令嬢が他の人と婚約したんです。やっぱり、中小企業でも高卒の男に一人娘はやりたくないでしょう?」

「それで、他の子をキープするため、別れない?」

「えぇ。他の子は四股知らなかったみたいだけど、私は知ってたから」


麗香は話を肴に、ビールを着々と飲んでいく


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