結婚恋愛
若干、泣き真似が入る
「最低だな・・・」
(お前がな)
心の中では、今すぐに殴りたいくらいだが、美世は必死に耐えた
「こんなことなら、結婚しない方が良かった、って最近思えてきて・・・」
「俺なら、お前のこと大事にするぜ?」
透が美世の手を、優しく包み込む
(引っかかった・・・単純、というか、この男の中で私は〝得〟の立場にあるということかしら・・・?)
ありがとう、と言いながら、美世は透の手をやんわり振り払う