結婚恋愛
そんな美世を、彬は楽しげに見上げている
「結婚しない?」
「しません!」
「こんなにも美世ちゃんのこと好きなのに?」
彬の言葉に、美世は落ち着いてから口を開く
「社長は嘘つきですね。私のことなんて好きでもないのに好きと言って・・・。嘘をつくなら、バレないようにつくのが、せめてもの優しさだと思います」
花束を持ち上げて、美世は彬に頭を下げる
「花束は貰ってくれるんだ?」
「花に罪はありません。贈り主が、たとえ嘘つきな男であったとしても」