結婚恋愛


席に座り、美世は微笑む透を見据える


「早速、この間の話の続きだけど・・・」

「どうぞ」


美世はカバンの中を確認して、再び透に視線を戻す


「うちの木城グループは、今に杜宮を抜く。美世なら、うちでも十分にやっていける」

「どうして杜宮を抜けると、断言できるの?」

「うちの社長が、杜宮の有力な社員を何人か引き抜くことに成功してる」


自信ありげな透に、美世は無表情を決め込む


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