結婚恋愛


「有力な社員って、例えば?」

「強いてあげるなら、川東常務」


美世がゆっくりと、息を吐き出す


「川東常務と、貴方は知り合いなの?だって、貴方ただの社員じゃない」

「ひどいな。社長の娘さん、俺の交際相手」

「・・・・・・そう。ありがとう、考えておくわ」


立ち上がろうとする美世を、透の手が掴む


「もう少し、いいだろ?」

「社長のお嬢さんがいるんでしょう?私なんて、相手にするものじゃないわ」


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