結婚恋愛


「大丈夫よ。誤字脱字もないわね」


安堵する加藤にファイルを返して、美世は自分の仕事に戻った






マンションのリビングで、美世は彬の視線を痛いほど感じていた


「あの、何でしょうか・・・?」


聞いてはみたが、彬が言いたいことは分かっている


「クリスマス、もうすぐだよね〜?」

「休みは取れません、と言ったはずです。社長は定時で終わりますが、私の方は残業になると思いますし・・・」


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