結婚恋愛


そして、クリスマス当日

ある種の事件は起きた


「彬さん、今日が何の日か知ってる?」


望月 真帆が、再び社長室に訪れていた


「さぁ、知らないよ」


美世が持ってきた書類を見ながら、彬は適当に答える


「クリスマスよ、クリスマス。一緒に過ごそう?」

「嫌だよ」

「いいじゃない!」


真帆の声を聞き、眉間にシワを寄せる彬


「帰りなさい。忙しいんだ」

「もう帰る時間なんでしょ?私、知ってるんだから」


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