結婚恋愛


会社を出て、待っていた大石が車のドアを開ける

乗り込み、ようやく真帆は彬の腕を離す


「私のこと、嫌い?」


走り出す車の中、真帆が小さな声で問う


「嫌いだよ、君みたいなわがままな子」


にっこり微笑み、彬がはっきり答える


「私、パパに言ってあげる。彬さんの所と仕事して、って。パパ、私には甘いんだもん。だから・・・」

「君は、誇りがないみたいだね」

「え・・・?」


冷ややかな彬の声に、真帆が固まる


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