結婚恋愛
「仕事ですから」
彬と仕事をし出してから、口癖のようになってしまっている
そう言って、自分を納得させているのかもしれない
「店の女の子に頼んだら、どうなるか分からないから。美世ちゃんに連絡するしかないのよね」
着物の裾で口元を隠し、野衣は上品に笑う
「構いません。それでは、失礼します」
深夜近く、美世は夜の町から帰っていった
彬の自宅は高層マンションの最上階
運転手に部屋まで運んでもらい、美世も部屋に上がる