結婚恋愛


用意してない

そう言おうとしたら、キスで遮られた


「ん・・・」

「名前、呼んで・・・?今夜だけでいいよ、俺の腕の中で・・・」


名前を呼んでほしい

他の誰でもなく、美世に


「・・・彬・・・?」


小さな声で、美世が呼ぶ

それを聞いて、嬉しそうに微笑む彬


「でも、これじゃ・・・」


彬がくれたものに大して、全くお返しにはならない気がする


「じゃあ、寝不足にしてもいい?」


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