結婚恋愛


言われて、美世が真っ赤になる

彬の手が、首筋を撫でたかと思うと、鎖骨から腰へ移動していく


「あ・・・ッ」


肌に触れる、ひんやりとした彬の手

甘い香りと、花が発する芳しい香り

包まれて、その香りに酔いそう


「甘いもの、苦手なのに・・・」


ケーキ買ったって、食べないだろうに

食べるのは美世


「ケーキより、美世ちゃんの方が甘そう・・・」


ゆっくりと床に倒れて、冷たい床を背中に感じる


< 615 / 706 >

この作品をシェア

pagetop