結婚恋愛


給湯室に顔を出した美世


「いいですよ。なんですか?」

「銀行と郵便局に行ってきてほしいの。佐野が行く?」


いくつかの封筒を、佐野に渡そうとする


「はい。じゃあ、行ってきます」


コーヒーを飲み干し、佐野は給湯室を出ていく


「麻生さん、年賀状って書きますか?」

「年賀状?書くわよ、取引先とかに」


秘書である美世は、彬に代わって年賀状を書くことがある

そのために、書道を習うくらい


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