結婚恋愛


ノロノロと起き上がり、シャツを脱ぐ

彬が脱いだスーツを持って、美世はリビングに向かう


「クリーニングに出さないと」


たたんでソファーに置いておく


(社長が潰れるほど飲むときは、大抵何かに悩んでるのよね・・・)


この場合、悩みの種は結婚、なのだろう


「社長、私は帰りますので」


薄暗い寝室で、美世は声をかける


「あまり、悩まない方が良いかと思います。男なんですし、多少結婚が遅れても・・・」


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